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太陽光発電と蓄電池

太陽光発電自体には、作った電気を貯めておく機能はありません。そのため、太陽光発電で作った電気を貯めておくためには、新たに「蓄電池」が必要となります。

蓄電池に電気を貯めておけば、夜間や雨天時など、太陽光発電で思うように発電できないときに電気を使うことができます。災害時など、緊急に電気が必要になったときに利用できるというメリットがあります。

主な蓄電池の種類は、以下の4種類です。
1. NaS電池
2. リチウムイオン電池
3. 鉛電池
4. ニッケル水素電池

この中では、リチウムイオン電池が最もコンパクトで、性能が高いとされています。

蓄電池はまだまだ高い

災害時などに重宝する蓄電池ですが、太陽光発電との併用はあまり一般化していません。なぜなら、まだまだ価格が高いからです。蓄電できる量、性能によっても価格は大きく変わりますが、一般的に蓄電池だけで数百万はかかります。

また、供給できる電力も限られており、家庭用の小型の蓄電池では、エアコンなどは接続できない場合があります。テレビをつけたり、パソコンを起動するといった、緊急時の最小限の利用が望ましいです。

蓄電池はまだ開発がはじまったばかりで、製品化されるのは数年先だと考えられていました。しかし、東日本大震災の影響を受けて蓄電の需要が高まり、各メーカーが前倒しで製品化することになりました。

電気自動車を蓄電池にしてしまうサービスも

蓄電池は高価ではあるものの、じわじわと導入は進んでいます。
一般家庭で見かけることは少ないですが、マンションアパートなどでは、緊急時の住民の方の安全のために導入されているところもあります。同じように、災害時に緊急避難場所となる学校でも、太陽光発電と蓄電池の両方を導入するところが増えてきています。

また、最新の例では、電気自動車(EV)を蓄電池代わりにするものもあります。
家から電気自動車に電気を送るだけでなく、電気自動車から家に送電できるようにして、車自体を緊急時の電源にしてしまうのです。このサービスは、日産自動車が"LEAF to Home"という名称ではじめています。電気自動車を電源にする取り組みは、世界初になります。

高価な蓄電池ですが、太陽光パネルと同じように、開発が進めば価格は下がっていくと予想されます。現状では導入するのが難しいご家庭が多いですが、今後の技術の発達に期待が寄せられています。