冬の太陽光発電の発電量は激減するのか?|冬のメリットとデメリット

夏に強いという太陽光発電のイメージ

太陽光発電のイメージといえば、照りつける太陽の下で発電する太陽光パネル。そこで気になってくるのが、冬の発電状況です。冬の発電量は他の季節、例えば夏と比べて低くなってしまうのでしょうか?

結論から言うと、冬の発電量は夏に比べやや劣ります。
冬の太陽光発電には、小さなメリットと大きなデメリットがあります。

冬の太陽光発電のメリット

夏と比べ気温が低いからといって、発電効率が下がることはありません。

太陽光パネルが必要とするのは太陽"光"であり、熱は必要としていません。逆に、高温によって太陽光パネルの温度が上がると、発電効率は下がってしまうこともあります。そのため、単純に日中一時間の発電量を比較したとき、冬のほうが夏よりも多く発電しているというのはよくある話です。

冬の太陽光発電のデメリット

夏と比べ日照時間が短いため、発電量が少なくなってしまいます。

冬の太陽光発電の最大の障壁がこの日照時間です。地域によって差はありますが、夏と冬では数時間の差が出てしまいます。いくら一時間あたりの発電効率が高くても、日照時間が短ければ発電量は小さくなってしまうのです。

意外な活躍を見せる冬の太陽光発電

このように、冬の太陽光発電は夏に比べ"やや劣る"という結果になります。
しかし、実は意外なところで冬の太陽光パネルは活躍してくれるのです。

それは、断熱です。

服の重ね着をすると暖かくなるのと同じように、屋根の上に太陽光パネルを載せることによって外からの冷たい空気を遮断することができます。
太陽光パネルが断熱材の役割を担ってくれるわけです。そのため、暖房等で高くなりがちな電気代を抑えることができます。

冬の太陽光発電は、発電量では夏に敵いませんが、断熱効果で活躍してくれます。パネルで断熱し、暖房にかかる電気も発電でまかなって、暖かい冬の太陽光発電生活を送りましょう。

発電効率の高い屋根の形は?

発電効率を高くするためには、太陽光発電にふさわしい屋根の形をしていることが第一条件となります。
現在日本の住宅においてよく見る屋根の形状は、大きく分けて4種類です。

切妻(きりつま)屋根

日本において最もよく見られる屋根で、屋根の面が2つ合わさっているのが特徴です。
面が2つだけなので、1面辺りの面積が大きくパネルを設置しやすいことがメリットですが、屋根の方角が南北に向いていないと発電効率は落ちてしまいます。

寄棟(よせむね)屋根

住宅が集中している地域においてよく見られる屋根です。
4つの屋根の面が中央に向かって集まっている形状で、方角に左右されずに安定した効率での発電量が期待できます。
しかし、切妻屋根と比べると屋根1枚辺りの面積は小さくなってしまうため、最も効率良く発電した場合の発電量は劣ります。

片流れ(かたながれ)

屋根が1枚のみで、片側に向けて傾いている屋根です。
屋根が南に向いていれば、屋根全体に太陽光発電パネルを設置できるため、最も発電効率の高い屋根となりますが、
ほとんどの片流れは北向きに建築されているため、理想通りには発電できないのが現実です。

陸(ろく)屋根

屋根が1枚のみで、水平に広がっている屋根です。
こちらも片流れと同じく屋根全体にパネルを設置できますが、発電効率を高くするためには若干南に向けて傾斜をつける必要があります。


太陽光発電を導入する際に、変換効率のよいパネルを設置するのももちろん良いのですが、何よりご自宅の屋根の形状や方角が大切だということを忘れないようにしてくださいね。

まずは見積もり!興味本位でもだいじょうぶですよ!



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