太陽光発電で元をとることはできるのか?

太陽光発電で元をとるのは可能なのでしょうか?太陽光発電の導入を検討されている多くの方が気になっていることだと思います。

結論から言うと、元はとれます。最短で5年、最長でも15年ほどで元を回収できると言われています。

まずは、どうして元をとることが可能なのかをご説明します。

太陽光発電で元をとるために知っておくべき3つのポイント

1. 現在の売電単価は非常にお得

以前は、太陽光発電の買取価格は1kwあたり24円でしたが、太陽光発電の普及を進めるために2009年11月に倍の1kWあたり48円になりました。「たった24円の差」と思われるかも知れませんが、その差は歴然です。

仮に、4kWの容量の太陽光発電を設置して年に12万円の収入があった場合、10年間は固定価格買取制度で金額が変わらないため、10年間で120万円の売電収入となります。これが半額の1kWあたり24円であった場合、売電収入も半分の60万円となってしまいます。小さな価格の変化でも、長期的な使用になる太陽光発電には大きく響いてくるのです。

ちなみに、売電金額は年々下がっていく傾向があり、平成29年度は出力制御対応機器の設置義務有無によって、28円もしくは30円となっています。(平成28年度は31~33円。)

2. 補助金で大幅に導入費用ダウン

太陽光発電の設置費用は、補助金によって下がります。

太陽光発電の補助金は、国、県、市町村区の3ヶ所から支給され、支給額や条件などはその地域それぞれですが、例えば、東京都の府中市は以下のようになっています。(※国の補助金は、2014年度で終了。各地域も随時終了中。)

太陽光発電の東京都の府中市の補助金
4kWの太陽光発電を東京都の府中市に設置した場合

仮に東京都の府中市に4kWの太陽光発電を設置した場合、16万円も支給されることになり、だいぶ費用が抑えられます。

3. 日中は電気代がかからない

太陽光発電がお得なのは売電と補助金だけではありません。もうひとつの大きなメリットが、太陽光発電が稼働する日中は、電気代がかからないということです。太陽光発電が動き続ける限りは、昼間の光熱費は軽減されます。太陽光パネルの寿命は20~30年のため、長期的な節約が期待でき、通常の電気代も考えれば、元をとるのは難しくないと言えます。

太陽光発電は絶対に元がとれるわけではない3つの理由

太陽光発電は元がとれるというお話しをしましたが、100%元がとれるわけではありません。

理由1. 補助金は今後打ち切られる可能性がある

太陽光発電の購入に際して補助金があるとないとでは大違いです。しかし、太陽光発電を導入する家庭の増加に伴い、多くに地域で補助金が打ち切りになっています。

解決
まずは、ご自分の地域の役所等に連絡して補助金の詳細を知る必要があります。補助金は先着順の場合もあるので、太陽光発電の導入は早く動き出すことが肝心です。

理由2. 11年目からの売電価格は分からない

売電価格は、契約を交わした年の価格(平成29年度は出力制御対応機器の設置義務有無によって、28円もしくは30円)で10年間買い取ってもらえます。しかし、11年目からの金額は未定のため、売電できなくなる可能性も0ではありません。

解決
先程の例を見ると10年間の売電収入の合計は120万円、例えば設置費用が150万円だとすると、「仮に11年目から売電できなくなった場合、元が取れないじゃないか」と思うかも知れませんが、太陽光発電が稼働する日中は、電気代がかからないと考えれば、元をとるのは難しくないと言えます。重要なのは、売電価格が高い時期に太陽光発電を導入するということなのです。

理由3. 故障する可能性がある

太陽光発電にメンテンナンスをする必要はそれほどありませんが、機械である以上故障する可能性はあります。自費で機器の交換などをすると、数十万円の負担が発生してしまいます。

解決
メーカーや代理店が保証を行なっている場合も多いですが、きちんと保証内容を確認しておきましょう。

太陽光発電で元をとるために知っておくべきこと


また、残念ながら太陽光発電には悪徳業者も多いのです。メーカーの指定通りに設置されていなかった場合、故障してもメーカーは保証しません。設置業者も倒産などして連絡がつかない場合、泣き寝入りするしかないのです。そのため、すぐに設置業者を決めるのではなく、万が一に備えて安心できる業者を探しましょう。

また、「絶対に元はとれます!」と語る業者にはくれぐれも注意する必要があります。

売電収入を上げるためのコツ!

太陽光発電の売電でどれくらいの収入を上げられるかは補助金の額、日射量、どれくらいのパネルを載せるかなど、それぞれのご家庭の条件によって変わってきます。しかし、売電収入をアップさせるための共通のコツがあります。

それは、電気をなるべく使わないことです。
現在の売電価格は翌年よりも確実に高額です。電気代は1kWあたり大体16~17円なので、電気は売るよりも買った方がお得だということが分かります。

家庭での売電は余剰買取制度という方法で行われます。これは、家庭で電気を消費した後の余った電気を売電する、という制度です。電気は使うよりも売ったほうがお得ですので、昼間になるべく電気を使わなければそれだけ売電することができます。ですので、節電することが売電収入を上げるコツになるのです。

まずは見積もり!興味本位でもだいじょうぶですよ!



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