太陽光発電の設置費用|工事にかかる費用はいくら?

ちょっと変わった太陽光発電の価格表記

太陽光発電の価格は、よく「1kWあたり◯◯円」と表記されています。これ、馴染みのない方には、だいたい◯◯万円くらいで買えるのじゃないかと勘違いしたり、結局総額でどれくらいかかるの?と疑問に思ったり… 非常にとっつきにくいですよね。

太陽光発電の費用は、太陽光パネルの費用とパネルの設置費用ががセットになっているため、太陽光パネルだけを購入したり、工事だけを依頼することは一般的ではありません。ではなぜ、太陽光発電は1kWあたりの金額で表記するのでしょうか?それは、屋根の形状によって取り付け可能なkW数が変わってくる、つまり、屋根の形状によって価格が異なるからなのです。

では、一般的な一軒家の屋根に、どれくらいのパネルが載せられるのかというと、大体3~5kWくらいが標準とされています。太陽光発電の価格の基準である1kWのシステムを導入しても発電量はほとんど得ることはできないんですね。

太陽光発電は1kW取付けても意味ない

太陽光発電の相場ってどれくらい?

次に、現在の太陽光発電の相場はどれくらいかというと、各企業の価格競争によって、設置費用は年々下がっています。数年前の導入コストは、「1kWあたりおよそ60万円前後」でしたが、2015年7月の時点で最安値価格帯は、「1kWあたり30万円前後」を推移しています。わずか10年足らずで半額近くにまで値下がりしている状況です。

住宅用太陽光発電システム費用の動向

これを踏まえると、標準的な発電容量3~5kWタイプの住宅用太陽光発電を導入する場合、

30万円 × 3~5kW = 90~150万円

トータルのコストは、およそ90~150万円程度となるわけです。

太陽光発電の工事の種類

では、太陽光発電の設置工事とはどのようなものなのでしょうか?

太陽光発電の工事は、
1. パネルや架台の設置工事
2. 電気工事

のふたつに分かれます。

1. パネルや架台の設置工事

まず、架台と呼ばれる太陽光パネルを置く台を設置します。この上に、パネルを載せていきます。

太陽光パネルを載せる架台

雷が落ちたときに太陽光発電システムが故障しないように、アースの取り付けも行われます。

雷が落ちても大丈夫なようにアースを取り付け

2. 電気工事

電気工事とは、太陽光発電で作った電気を、家庭で使えるように接続する作業です。

太陽光発電の電気工事

他にも、室内に発電モニターを設置したり、電力会社に売電するための余剰電力量計と呼ばれる機械の設置などを行います。

電力会社に売電するための余剰電力量計

太陽光発電は今年度中に導入しないと損をする?

太陽光発電を早目に導入したほうがいい理由は3つあります。

1. 売電価格は年々下がっているから

売電単価は年々確実に下がっています。現在の売電価格は、太陽光発電の普及を促すため、高額な設定になっています。そのため、太陽光発電の普及が進めば、当然、売電価格は下がります。

売電価格の推移

また、太陽光発電で作られた電気は、契約したときの売電価格で10年間売電できます(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)。売電価格が高いときに導入すれば、10年間高いまま、売電価格が安いときに導入すれば、10年間安いまま売電されるのです。

2. 補助金が続々と終了しているから。

太陽光発電は、国、都道府県、市区町村と最大で3ヶ所から補助金が支給されていたのですが、すでに国からの補助金(1kWあたり7万円)は廃止となりました。それに追随して、ぞくぞくと補助金の支給を打ち切る地域が出てきています。

想像以上に支給される可能性のある太陽光発電の補助金

3. 太陽光発電の価格は下げ止まっているから。

ここ1、2年に注目すると、太陽光発電システムの価格はほぼ横ばいになっており、業界内の値下げ競争も一段落した様子です。売電価格も年々確実に値下がりしていることを考慮すると、もう少し導入コストが安くなるまで待つより、早めに購入した方が経済的メリットは大きいかもしれませんね。

前述したように、現在の太陽光発電の相場は、約90~150万円になります。売電収入を活用したローンを組めば、一般家庭でも十分に購入できる範囲ではないでしょうか?

まとめ

とはいえ、やはり太陽光発電システムは非常に高額な買い物です。少しでも初期費用を抑えるためには、正確な情報と知識が必要です。

そこで、おすすめなのが太陽光発電の一括見積もり請求サイトです。

太陽光発電の見積もりを一社だけに依頼した場合、その請求金額が適正なのかどうか素人には判断できません。その点、比較対象があれば簡単に相場を把握することができるため、価格交渉もスムーズに進められます。インターネットの一括見積もりサイトを利用した方の口コミを見ると、最高値と最安値の価格差が100万円以上だったなんてこともあるそうです。

ただし、価格の安さだけを追い求めるのは大変危険です。極端に価格の安い業者の場合、質の悪いパネルを使用したり、手抜き工事を行ったりする恐れがあります。太陽光発電システムは10年来のメンテナンスを必要とする商品ですので、アフターサービスの行き届いていない業者を選んでしまうと、大きな後悔をすることになります。高い買い物ですから、信頼できる業者を選ぶことが何よりも肝心です。

将来的に太陽光発電システムの導入を検討している方は、「少ない予算で購入すること」よりも「限られた予算で最高の発電性能を実現すること」を重視すべきです。最近のソーラーパネルは、発電力に長けたもの、軽いもの、カスタマイズ性に長けたもの、さまざまな種類が開発されており、幅広い選択肢が用意されています。それぞれのメーカーが提供しているソーラーパネルの特徴をしっかり吟味し、自分に最適な商品を選びましょう。そのためにも一括見積もりサイトは、複数社の見積もりとプロの意見を聞くことができるので、とても重宝すると思いますよ。

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