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太陽光発電の融資と利益について

固定価格買取制度(FIT)がはじまったことにより、太陽光発電はビジネスとしての側面も大きくなりました。10kW以上の設備容量で太陽光発電を導入した場合、1kWあたり42円という固定価格で20年間売電することができます。

太陽光発電を普及させるため、この条件は非常にお得なものとなっています。そのため、家庭の屋根に太陽光発電を設置するだけでなく、空き地などに太陽光パネルを敷き詰め売電で収入を得る個人、企業が増えているのです。

ただ、一口に太陽光発電事業といっても、その規模は大小さまざまです。何十億もかけて設置されるメガソーラーもあれば、使っていない空き地に導入する程度の規模のものもあります。

10kW以上の設備容量を持ち、メガソーラーほど巨大でないものを小規模太陽光発電と呼びます。これも規模に幅があるため初期投資額はなんとも言えませんが、数千万円かかるものが多いです。

太陽光発電事業に着手する人たちが増えた結果、太陽光発電の融資を行う銀行も増えてきました。みずほ銀行、三井住友銀行といった大手銀行がメガソーラーに融資を行うなか、小規模太陽光発電には地方銀行が積極的です。いくつかの例をご紹介します。

銀行名 商品名 融資金額 金利区分 融資期間
武蔵野銀行
(埼玉県)
太陽の恵み 1000万円以上 固定金利
または変動金利
20年以内
常陽銀行
(茨城県)
LALAサンシャイン 1000万円以上 固定金利
または変動金利
20年以内
桐生信用金庫
(群馬県)
きりしん太陽光発電
事業支援資金
1000万円以上 変動金利 20年以内
百五銀行
(三重県)
太陽光発電事業融資 1000万円以上
10億円以内
固定金利
または変動金利
20年以内

融資機関がすべて20年以内となっているのは、電力固定価格買取期間が20年だからです。21年後からの買取価格は、まだ決まっていません。

太陽光発電の利益

実際に、小規模太陽光発電ではどれくらいの利益を上げられるのでしょうか?設置面積、使用する太陽光パネル、日射量… さまざまな要因によって発電量は変わるので一概には言えません。そこで、いくつか実例をご紹介します。

兵庫県丹波市・77歳男性

丹波市在住の77歳の男性は、自身が所有していた土地に252枚の太陽光パネルを設置しました。面積は1200平方メートルで、年間発電量4万9500W。売電収入は年間約210万円で、約8年で初期投資を回収できる見込みです。

東京工芸大学・白井教授

東京工芸大学の白井教授は、研究の意味も兼ねて耕作放棄地に太陽光パネルを設置しました。パネルの発電効率が落ちないようコーティングを行ったためパネル1枚あたりの価格は高くなりましたが、汚れや熱に強い太陽光発電システムを導入することができています。設置面積は200平方メートルと小さめ。設置費用には約800万円がかかりましたが、7年ほどで回収できる予定です。

耕作放棄地だけではなく、農業用に使っている土地に太陽光パネルを設置するというめずらしい事例もあります。

三重県・小椋さん

三重県で園芸植物を栽培する小椋さんは、農地を覆うように太陽光パネルを設置しました。その広さ、なんと約5000平方メートル。1億数千万円にも上った初期投資額は、第三銀行が「取引先の経営多角化になる」として無担保で貸し出しています。この費用は、十数年で回収できる見込みです。

小椋さんの場合、日陰を好む植物のために、日よけの布を被せていました。この日除けを太陽光パネルで行うことによって、太陽光を遮るだけでなく、売電収入も得られるようになりました。正確な費用は分かっていませんが、単純計算で、14年目から7年間、毎年1000万円の収入が生まれることになります。また、今回の例では農地でそのまま農業を続けているので、農地転用の手続きを行う必要もありません。

小規模発電用のパック商品も!

太陽光発電メーカーのひとつであるソーラーフロンティアは、「小規模発電所パック」という商品を販売しています。小規模発電用に太陽光パネルと周辺機器がひとまとめになったパックで、1ヶ月ほどで設置が可能です。10kW~50kWまで対応しており、50kWの発電所を作る場合は1000平方メートルの土地が必要となります。10kWあたり500万円ほど費用がかかりますが、売電収入は年間55万円ほど見込めます。初期投資は10年で回収できる計算です。

自宅から離れた土地でも問題ありません!

今や、自分の住まい遠く離れた土地で太陽光発電事業を行えるようになりました。熊本に住むご夫婦が、所有していた農地を転用して太陽光発電を導入しました。しかし、それを管理するのは神奈川県に住むご夫婦のお孫さん。インターネットを使った遠隔管理で太陽光発電事業を行います。事業費にかかるお金は1600万円。今後20年間で得る売電収入は、3000万円を見込んでいます。

太陽光発電事業は早く行わないと大損失!?

売電単価は導入した時期の金額から20年間変わりませんが、その単価は毎年下がっていきます。つまり、空いた土地に太陽光発電を導入するのなら、早く行ったほうがお得なのです。特に発電量が一般家庭よりも多く、売電期間も20年と長い小規模太陽光発電では、少し売電単価が下がっただけでも大きな損失となってしまいかねません。

つまり、固定価格買取制度がはじまった今が、最も大きな収入を狙える時期なのです。
どれぐらい売電できるのか。初期投資はいくらぐらいになるのか。これらはその土地によってケースバイケースです。確実な太陽光発電ビジネスのためにも、まずは、お見積もりが必須です。

まずは見積もり!興味本位でもだいじょうぶですよ!