建築家も納得!太陽光発電は「得」。そして意外なおまけがついてくる

体験者の声

2013年は建築の設計をする中で、やけに「太陽光を検討しているのですが…」という言葉を聞いた年でした。太陽光発電には補助金が出るし、2011年の東日本大震災の際に露呈した「日本の貧弱な電力事情」の影響が大きいのでは… と感じていました。

施主さんは主に新築の方が多く、新築住宅の場合、竣工とともに太陽光発電が可能となります。新築に太陽光発電を導入するメリットは、屋根に太陽光発電パネルの重さ、防水上の水じまいを見込んで設計できることです。後施工の場合、パネルの重さも割りとありますし、雨漏りの心配が増えてしまいます。

私の家では、太陽光など一度も検討したことはありませんでした。理由は、前述した通り、後施工ではハードルが非常に高いことを設計の経験からわかっているからです。しかし、とある仕事がきっかけとなり考えが変わりました。

それは、ある企業が、何万平米という荒れ地を整備してメガソーラー一帯にするという開発でした。何億もの施工費がかかるこの計画は、その企業の節税対策として行われたものです。確かに税制面も考慮に入れ、投資として総合的に考えたら、荒れ地を切り開いてでもやったほうが「得」であることは明白でした。結局、私が太陽光発電導入に踏み切ったのは、「得」であると考えたからです。

実際の導入は、想像以上にスムーズにことが運びました。得意先の電気屋2社に見積もりを依頼すると、さんざん懸念していた「重さ」や「防水」の問題は簡単に解決していて、自分の不勉強さを思い知らされました。太陽光発電における技術、ノウハウ、制度は日々進歩しているのですね…。

施工してから半年程が経ちますが、特に問題はありません。太陽光発電の導入以前は11000円かかっていた電気代も0円になりました。それに加え、想定外の感情が湧いてきていることに気つきました。それは、「何かに貢献している」という感覚です。「得」だからと思って踏み切った太陽光発電でしたが、まさかこんな"おまけ"がついてくるとは思いませんでした。

順調に増えている太陽光発電ですが、このおまけの力は決して小さくないと感じます。一般家庭にも広がったおかげで、環境大国といわれるドイツの家庭に一歩ずつ近づいているのかもしれません。これは、地球全体で考えても、とてもいい話なのではないかと思います。


太陽光発電の売電と補助金の秘密