太陽光発電の寿命|パワーコンディショナーは寿命が短い?

太陽光発電システムの機器には寿命があります。一般的な家電と比べれば遥かに長持ちしますが、無限に使用し続けられるわけではありません。そして、その耐用年数は、太陽電池パネルの種類・メーカーによってかなりばらつきがあります。頻繁に故障を繰り返すような安物の機材を設置すると、数百万円レベルの導入コストがさらにかさんでしまうため、できるだけ寿命の長い商品を選ぶことが大切です。

太陽光発電設備のメーカー保証は10年程度だが…

基本的に太陽光発電システムは、太陽の光をもとに電気を生み出す「太陽電池モジュール」、直流電流を交流電流に変換する「パワーコンディショナー」、発電量や余剰電力を表示する「売電用電力メーター」、これらをつなぐ「ケーブル類」などの機器によって構成されています。

太陽光発電設備のメーカー保証は大体10年程度ですが、実際には耐久性を重視して設計されている太陽電池モジュールは20年以上動作し続けると言われています。(実際、日本初の太陽光発電住宅に設置されているソーラーパネルは、製造から20年以上経過した現在でも正常に作動しています。)

太陽電池パネルの寿命

太陽電池パネルは24時間外に置かなければならないため、掃除や点検などのメンテナンスに苦労するイメージがあります。しかし実際には、多少の汚れは雨風で自然と落ちる仕様になっており、放置しておいて問題ありません。無論、年数が経過すれば発電性能は徐々に低下していきますが、せいぜい20年間に10%前後の劣化です。よほどの故障が発生しない限り、発電量が大幅に減少するリスクは低いと見てよいでしょう。

しかも最近では、25年以上使用しても出力低下を5%程度に抑えられるCISやHIT太陽電池などの技術開発が進んでいます。長期にわたる売電収入を目的として太陽光発電を導入する際、非常に重宝する存在となることは間違いありません。

パワーコンディショナーの寿命

一方、耐用年数の短いパワーコンディショナーは10年もてば良いと言われています。ときには導入から数年も経たない内に修理・交換を余儀なくされる場合もあります。機種にもよりますが、費用は平均で数万円程度。メーカー保証の期限後は当然全額自己負担となるため、維持費も軽視できなくなります。

太陽光発電の寿命

太陽光パネルとパワーコンディショナーのメーカーは同じ

パワーコンディショ―は設置した太陽光パネルと同じメーカーのものをつけることになり、パワーコンディショ―だけ他のメーカーのものにすることはできません。そのため、太陽光発電を導入する際は「太陽光パネル」はもちろんですが、「パワーコンディショ―(周辺機器)」の保証も必ずチェックしておきましょう。

こんなところにも影響する太陽光発電の寿命

ちなみに、確定申告の際に減価償却費として計上できる法定耐用年数は、太陽光発電の場合17年と定められています。太陽光発電システムは約10年で元を取れると言われていますが、節税のメリットを考慮した場合、少しでも長持ちしてもらうに越したことはありません。太陽光発電を導入する際は、工事費の安さだけでなく、ソーラーパネルの耐用年数、アフターサービス体制やメンテナンス費用にも注意して施工業者を選びたいものです。

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