太陽光発電のおかげで震災後の停電でも電源をとることができました。

体験者の声

我が家が太陽光発電を導入したのは2010年です。その年の春に新築で家を建て、入居後約8ケ月経ってからの導入でした。

なぜ建築時に太陽光を搭載しなかったのか?

その当時ちょうど太陽光発電が大転換期を迎え、注目されはじめた頃でした。そのため私たち夫婦にとってはまだまだ贅沢品という感覚が強く、機器自体も今より高価でした。また、オール電化住宅の冬場の電気代をまだ知らずにいたのも大きな理由のひとつでした。

しかし、その年の冬、我が家に6台ある蓄熱式電気暖房機をつけてみて、最初の電気の検針票を見てびっくりしたのです。それまで数千円の請求額だったのが、いきなり数倍に跳ね上がっていたのです。ちょうどその頃、発電機器の販売業者数社が、我が家に営業で訪れていたこともあり、夫婦ではじめて導入について話し合いました。

業者はやはり家を建ててもらったハウスメーカーさんが信頼がおけると判断し、早速見積もりを依頼しました。しかし、我が家の場合、屋根の形状から2.4kwほどしか載せられないことが問題点で、建築時にいずれ太陽光を載せるであろうことも頭に入れておくべきだったと後悔しました。散々悩みましたが、少しでも電気代が安くなるなら… と導入を決めたのです。

設置工事自体は数時間で終わりました。その後、設置業者と東北電力立会いの元、連系運転がスタートしました。

それから早3年が過ぎました。発電状況は、やはり載せた枚数が少ないので思っていたほどの成果はありません。しかし、それでも夏場はプラスになりますし、何よりも地球環境に貢献できているという満足感もあります。

また、2011年の震災時、2週間以上停電が続きましたが、その間日中は電源を取ることができ本当に助かりました。また、我が家が設置した2010年は売電価格が48円と一番高い時期でしたので、恩恵にあずかることができています。早々に決断して良かったです。

冬場についていえば、雪が降ると(パネルに積もってしまうと)やはり発電はしません。しかし、パネルに積もった雪は滑りやすく、すぐに落下するので屋根に雪が残ることもなく発電も降雪後数日で開始されます。

今のところ故障等はなくメンテナンスも何もしていませんし、万が一何かあってもメーカーの10年保証がありますので、安心しています。

発電パネルは、各メーカー発電効率も違うと思います。私は信用を買って家を建てたハウスメーカーさんにお願いしましたが、もしこれから導入を検討している方は数社から見積もりを取り、きちんと説明してもらった上で決めた方がいいと思います。安い買い物ではないので、屋根の形状やその土地の方角、日照時間などの条件に合うメーカーのものを選んでぴったりのものを設置してください。


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