エコキュートで電気代を節約する方法

家計の毎月の支出の中でも特に節約しやすいのが光熱費です。電気代は、電化製品の電源をこまめに切る、コンセントを抜いて待機電力をなくすなど、ちょっとした心がけ次第で安くすることができます。

さらに大幅に電気代を節約したい方には、「エコキュート」がおすすめです。エコキュートは、ヒートポンプ式の家庭用給湯システムです。2001年に発売が開始されて以来、現在までに300万台以上もの売り上げを記録している大ヒットエコ商品でもあります。

従来の電気温水器よりも効率よくお湯を沸かせるため、エネルギーが少なくて済みます。しかも、給湯に要するガス代を電気代としてまとめることができ、家計の管理が楽になるというメリットもあります。

エコキュートを導入すれば、ガス代が減る分、電気の使用量が増えて電気代が跳ね上がるのではないかと危惧する方がいますが、ご心配には及びません。時間に関係なく一律の従量電気代が計上されていた従来の電気代コースが、時間帯によって電気代の変化する特殊な電気料金コースに変わります。そして昼間の半額以下の料金である深夜電力を用いて熱を発生させることができるため、必然的に大幅な電気代の節約が可能になるのです。

実際、生活スタイルを何ひとつ変えなくても、エコキュートを導入するだけですぐに千円程度の節約ができます。工夫次第でもっと電気代を減らすことも可能であり、毎日の生活の中で節約の楽しさが広がります。

エコキュートで電気代を節約するコツは、無駄な湯沸しをしないことです。入浴あるいは料理に必要な分量だけ沸かして、消費エネルギーを削減しましょう。また、表示モードを「切」にしたり、長期間自宅を留守にする場合に「停止日数」を設定したりして、待機電力を極力減らすのも効果的です。

なお、最近エコキュートを導入した家庭の中には、エコキュートを導入したら、逆に電気代が上がってしまったと主張している方がいます。このねじれ現象が発生してしまった原因は、契約している電力会社の電気代コースにあります。2011年に発生した東日本大震災時に、原子力発電所から放射能が漏れるという大惨事が起こってしまいました。その結果、全国の原発の稼働が見送られるようになり、燃料費を補填するために電気料金の値上げが実施されました。

つまり、基本料金そのものが上がってしまったために、以前よりも電気代が高くついてしまったのです。決して、エコキュートのシステムに問題があるわけではありません。エコキュートを導入したら具体的にどのくらい光熱費を削減できるか知りたい方は、事前に各地域の電力会社の契約コースをしっかりチェックしておくことが大切です。

プロパンガスの料金がグンと安くなる!ガス代が高い秘密を公開