アメリカの画期的な太陽光発電サービス

アメリカ・サンフランシスコに、太陽光パネルを近所の住宅100軒単位による共同購入で安くできることを支援している「ワン・ブロック・オフ・ザ・グリッド(One Block Off the Grid)」という、団体があります。

この仕組みは、太陽光パネルが欲しい人が一定以上集まれば、購入費用を平均15%安く購入できる共同購入サービスです。

例えば、平均購入価格が約111万円の地域では、約89万円となり22万円も安くなります。

しかも見積もりは衛星写真を使い、申込み者の家の屋根の形状を確認し、どんな形のパネルを何枚配置できるかを調べ、独自ソフトで算出するので簡単かつすぐにわかります。

自分の住んでいる地域が、共同購入の地域に当てはまるかどうかも、ワン・ブロック・オフ・ザ・グリッドのサイトで、確認することができます。

このような共同購入のシステムは、日本にはありません。日本で近所100軒を集めることは大変ですが、近い将来このような共同購入で少しでもパネルの価格を下げることができれば、太陽光発電はもっと普及すると思います。

またニュージャージー州の電力会社が、20万本の電柱に太陽光パネルを設置し、8000世帯分の電力にあたる40メガワットを発電しているそうです。

土地がなくてもパネルを設置できるメリットがあり土地を購入する必要がないため、面積の狭い日本でも有効だと思います。ただし、見栄えが悪いという意見もあります。日本でも、既に太陽光で発電する交通信号機はあります。来年3月ごろまで試験的に取り付け、実用化に向けて効果や課題を検証する予定です。


■参考資料
ワールドビジネスサテライト 2011年8月18日
ワン・ブロック・オフ・ザ・グリッド(英語)
http://1bog.org/
太陽光信号機にも
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1108110032/