太陽光発電とは?アイスクリームが溶ける理由

なぜアイスクリームは、溶けるのでしょうか?

太陽光発電とは、読んで字のごとく太陽光を使って発電することを指します。

光はエネルギーを持っています。
例えば、アイスクリームが日差しの下だとすぐに溶けてしまうのは、アイスクリームが光のエネルギーを吸収し、それが熱となってアイスを溶かしてしまっているからなのです。

太陽光発電は、この光エネルギーが熱に変わってしまう前に電力に変換させるのです。
この仕組みには、半導体が使われています。光エネルギーは、一瞬で電力に変換されるため、電池のように電力を貯めておくことはとても難しいのです。ですので、太陽光発電は、日中に電気をつくります。

太陽光発電のメリット

太陽光発電の1番の利点は、クリーンな発電方法だということです。
太陽光発電を作るときには工場を動かすため、CO2が発生しますが、一度太陽光発電を設置してしまえば、電気をつくり出す過程でCO2は排出されませんので、原子力発電や火力発電に比べ、非常にエコな発電方法と言えるのです。

また太陽光発電は、「再生可能エネルギー」のひとつでもあります。
再生可能エネルギーとは、簡単に言えば、自然から生み出されるエネルギーのことで、太陽光のほかに、風力エネルギー、水力エネルギー、地熱エネルギーバイオマスエネルギーなどがあります。

太陽は毎日必ず昇ります。夜や曇り空、雨の日でなければこの先ずっと電力を生み出すことができるのです。
つまり、再生可能エネルギーは、枯渇のないエネルギーとも言えるのです。

太陽光発電の今後の課題

しかし、太陽光発電にはまだまだ課題がたくさんあります。

まずは、費用の高さが挙げられます。
経済産業省の試算では、原子力発電の発電コストは1キロワット時で5~6円ですが、太陽光発電は49円と高値です。これは、光エネルギーを電気に変える太陽電池の製造コストが高いためです。

また、時間帯や天候によって供給量が変わるので、安定して電気を生み出すことができません。

しかし、太陽光発電の技術はどんどん上がってきていて、今よりももっと性能が高く、もっとコストを抑えた、効率のいい太陽光発電が作られることが期待されています。電力供給の不安定さも、光エネルギーを効率よく電力に変えることで補われるでしょう。

今では、宇宙太陽光発電という人口衛星に太陽光パネルをつけ、24時間地球に電力を供給するシステムの研究も進んでいます。

エコな生活が求められている今、クリーンな発電である太陽光発電がシェアを大きくしていくことは間違いないでしょう。