太陽光発電は発電効率で選ぼう

発電とは、特定のエネルギーを電気エネルギーに変換する作業に他なりません。燃料を燃焼して生み出した運動エネルギーでタービンを回すのが一般的ですが、大規模な発電量を確保できる代償として大量の温室効果ガスを排出してしまう欠点をはらんでいます。

そこで注目されているのが、太陽光発電です。太陽光発電は、文字通り太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換する画期的なシステム。化石燃料のように資源が枯渇する心配がなく、しかも二酸化炭素をほとんど排出しないため、地球温暖化対策の一環として普及が促進されています。

太陽光発電の問題点

現在、太陽光発電の抱えている最大の課題は、「発電効率」です。太陽光発電は原子力発電や火力発電に比べるとまだまだ発電量が少なく、とても家庭の全電力をまかなうことができません。光エネルギーからできるだけたくさんの電気エネルギーを生み出せる発電性能の研究開発が急務と言えます。

3種類の太陽電池モジュール

太陽電池モジュールは、主に「シリコン系」、「化合物系」、「有機系」の3種類に大別されます。その中でも最も発電量が多いのはシリコン系で、「単結晶シリコン」や「多結晶シリコン」、「アモルファスシリコン」などのソーラーパネルが多くの住宅に導入されています。

最も発電性能に長けているのは?

ちなみに、現在リリースされているソーラーパネルの中で最も発電性能に長けているのはサンパワーの単結晶シリコン型で、その変換効率はおよそ20%です。多くのメーカーがより高性能のソーラーセルの開発に力を入れており、10年以内に25%を超える変換効率を実現することが当面の目標として掲げられています。

また、最近では「ナノグラムシリコンペースト」と呼ばれる太陽電池の特殊な製造法も注目されています。基盤の裏面に液状の材料を塗布して電子を効率的に集める新技術であり、低予算で飛躍的に発電効率をアップさせることのできるメリットがあります。まだ実用化はされていませんが、研究段階で30%以上もの発電性能を記録する機種も存在しており、将来的には太陽光発電が火力発電に匹敵するほど有用な発電システムにまで発展を遂げることが期待されています。

一般的に、変換効率のすぐれているソーラーパネルほど導入コストがかかりますが、その分高出力の発電により多額の売電収入を得られるメリットがあります。年々費用も低下しており、10年以内に十分に元を取ることが可能です。太陽光発電を導入する際は、発電性能に注目してソーラーパネルを選ぶと良いでしょう。

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