ソーラー駐輪場とは?

三洋電機は屋根に付けた太陽光パネルによる発電で、電動ハイブリッド自転車「エネループ バイク」を充電する「ソーラー駐輪場」を世田谷区に設立しました。また、これら2つを統合して「コミュニティサイクル」と呼んでいます。世田谷区が運営する、京王線桜上水駅と、東急田園都市線桜新町駅の駐輪場屋根それぞれに、太陽光電池を設置して「エネループ バイク」100台を充電しています。また夜間は駐輪場内のLED照明の電力を太陽光発電でまかなっています。

ソーラー駐輪場では発電した電気をリチウムイオン電池に蓄えています。これにより、夜や雨の日でも電動ハイブリッド自転車を充電することができます。またACコンセントも用意されており、災害時や停電時などの非常用電源として使うことができます。

三洋電気は2009年から、創エネ(太陽電池)・蓄エネ(二次電池)・省エネ(業務用機器)技術を統合した「スマートエナジーシステム」を提案しています。ちなみに二次電池とは、充電することによって繰り返し使えるようになる電池のことです。

ソーラー駐輪場と電動ハイブリッド自転車を組み合わせた今回の事業は、「スマートエナジーシステム」の具体例と言えます。これまでに徳島県、大阪府、福島県でモデル事業として実施され、その成果から世田谷区に大々的に導入されました。

また、環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービスを表彰する「エコプロダクツ大賞」の第6回において、今回の「電動ハイブリッド自転車」と「ソーラー駐輪場」が経済産業大臣賞を受賞しています。

「がやりん」という施設名で1回利用は300円です。(初回時のみ、デポジットとして別途3500円が必要になります)1回の利用時間は24時間で、桜上水南、経堂駅前、桜新町、等々力のレンタサイクルポートで借りることができ、どこのレンタサイクルポートに返却しても問題ありません。なお、等々力レンタサイクルポートのみ、7:00~18:30にレンタサイクルの貸出、返却が行えます。

世田谷区のコミュニティサイクルは、通学や通勤だけでなく、観光も意識して設置されています。太陽光の力を感じながら、多摩川沿いをサイクリングするのも気持ちいいかも知れませんね。