太陽光発電の要!?パワーコンディショナーの仕組み

発電した電気は、家庭で使えるように変換することが必要

太陽光発電に必要なのは太陽光発電モジュールだけではありません。
発電された電気を集めて送る接続箱や、送られた電気を家庭で利用できるように変換するパワーコンディショナー、電気の売買状況を確認する買電/売電メーター、パネルの発電状況をチェックする発電モニターの5つがあって、はじめて太陽光発電が成り立ちます。

メーカーのホームページやパンフレットを見ると、パネルの性能の高さを重点的にアピールしているところがほとんどです。しかし、パネルの性能だけではなく、パワーコンディショナーの性能も高くなければ効率よく電気を使用することができません。太陽光発電で発電された電気は、パワーコンディショナーを経由しなければ使用できないからです。
つまり、効率よく太陽光発電で売電するためには、パワーコンディショナーにもこだわる必要があるのです。

発電された電気は「直流」ですが、家庭で使用するには「交流」に変換しなければいけません。この変換を行ってくれるのがパワーコンディショナーです。

パワーコンディショナーは通常、モジュールと同じメーカーのものを選びます。しかし、メーカーによってはさまざまな種類のパワーコンディショナーを販売しているところもあります。電流の変換という大事な役割を持つ機器ですから、基本的な知識を抑えておきましょう。

定格出力

パワーコンディショナーが出力できる電力を表します。
モジュールによって最大定格出力以上の電気が発電された場合、余剰分の電気は変換できませんので捨てられてしまいます。モジュールに合わせた定格出力のパワーコンディショナーを選択しましょう。

電力変換効率

通常、電気を直流から交流に変換する際に、多少の変換ロスが生じてしまいます。その変換効率を表しているのがこの値です。
電力変換効率が高ければ高いほど、発電した電気を無駄なく使用できるようになります。

大きさ

大きさはエアコンより一回り程小さく、配線の関係からブレーカーの近くに配置されることが多いようです。
設置場所が確保できなくても、屋外に配置できるタイプもありますので、メーカーや施工業者に問い合わせてみると良いでしょう。

保証

ほとんどのメーカーでは、モジュールと周辺機器とで別々の保証制度を設けています。パワーコンディショナーは周辺機器に当たりますが、周辺機器の保証がモジュール保証より短くなっているケースが多いので注意しておきましょう。