アサヒビールと太陽光発電

アサヒビール株式会社は平成21年春から、「うまい!を明日へ!プロジェクト」というものを実施しています。

「かけがえのない日本を守りたい。美しい文化を明日へとつなぎたい。そして、子供たちの明日の笑顔をつくりたい。」を理念にかかげ、対象商品一本につき1円、各都道府県ごとの自然や環境、文化財などの保護・保全活動に寄付しています。

例えば、新潟であればトキの保護活動、京都であれば文化財の保全活動、沖縄県であれば珊瑚礁の保護活動などが行われています。平成23年現在、4回実施されていて合計寄付金額は約15億円にものぼります。

この「うまい!を明日へ!プロジェクト」、東京都での活動は都内の公立小学校への太陽光発電設置なんです。

港区立本村小学校では、
・太陽光発電設備一式
・太陽光パネル10kw
・パワーコンディショナー
・気象センサー
・計測用パソコン一式
・40インチ液晶モニター(表示用)
などが設置されました。

1000万ほどかかった事業費は、社団法人新エネルギー導入促進協議会から400万円の補助金が出され、残りの費用をアサヒがすべて受け持っています。

また小学生向けに、太陽光発電パネルの講義を受けたあと、実際に設置されている小学校に見学に行く、というプログラムも行われてきました。直に太陽光発電に触れ、自然のエネルギーを実感することは子供たちにとって貴重な経験になるでしょうね。

また、福島県への活動は「猪苗代湖の水環境保全」だったのですが、第3回からは新しい企画として、公立小学校への「風力と太陽光を利用したハイブリッドLED照明灯の設置」を実施しています。最終的には県内のすべての公立小学校に寄贈する予定だそうです。また今回、熊本県では"おひさまプロジェクト活動"として、市民共同太陽光発電所の設置推進活動に役立てる予定です。企業の社会貢献と太陽光発電がうまく組み合わさった素敵な事例ですね。

■参考資料
アサヒビール【「うまい!を明日へ!」プロジェクト】
http://www.asahibeer.co.jp/superdry/umaasu/