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水不足に関する記事一覧

日本が抱える水不足のリスク

日本は美しい山々や平野に囲まれた自然豊かな国です。とりわけ河川が充実しており、水資源が溢れていると思われがちです。

確かに日本は世界と比較しても降水量が多く、貯水設備も整っていますが、水不足に陥る可能性が決してないとは言えません。というのも、日本は極端に「仮想水」の量が多い国であり、水不足の潜在的なリスクを抱えているからです。

仮想水とは、商品の生産過程において使用される水のことです。例えば小麦の栽培の場合、1kg分を収穫するために実に1トン近くもの水が必要となります。食料自給率の低い日本は大量の農作物・畜産物を輸入に頼っていますが、同時に仮想水という形で大量の水も輸入しているわけです。

将来的に世界の水資源は、地球温暖化や人口増加の影響で取り合いになる可能性があります。もしもその紛争の影響で諸外国からの食料輸入が断たれてしまったら、現在、日本に存在する水資源だけで農畜産業を存続できるかわからないのが実情です。水不足は日本にとっても対岸の火事ではありません。

水は飲むだけでなく、物や体を洗う際にも必要となる物質です。万一水不足に陥ってしまえば、国民の生活に多大な支障をもたらしてしまいます。日頃から水不足に対する危機意識を強く持ち、水を大切に利用する習慣を身につけることが大切です。