小水力発電とは?小水力発電の4つのデメリットと3つのメリット

今回ご説明するのは水力発電ではなく、小水力発電です。

ダムのように大量の水を貯め、落下させる水でタービンを回す水力発電とは違い、川や用水路などの水の流れがあるところに水車を設置します。その水車を回すことにより、連動させたタービンを回します。

その手軽さからも、非常に注目を浴びている発電方法です。
流水さえあれば発電できるため、多くの市や自治体が導入を実施、検討しています。川どころか、道路の側溝に流れている水でも発電できてしまうので、地域の※電力地産地消を後押しする協力な助っ人です。

小水力発電のメリット

・流水があればどこでも発電が可能
・太陽光発電や風力発電と比べ、天候の影響が少なく安定して電気を供給できる
・大型の水力発電に比べ生態系を脅かす可能性が少ない

などが挙げられます。

小水力発電のデメリット

・発電の規模にもよるが、法的手続きが非常に複雑
・ゴミの除去など、メンテナンスを必要とする
・降水量が少ない場合などは発電量が減ってしまう可能性がある
・設置費用やメンテナンス費用を考えると、コストがまだまだ高い

といったものが挙げられます。

法的手続きの複雑さに関しては、再生可能エネルギー普及のために規制緩和が検討されています。
というよりも、小水力発電が取りざたされるようになったのはつい最近のことで、まだまだ小水力発電用のルールが制定されていないのが現状です。
そのため、大規模な水力発電設置と同様の手続きが必要となっています。

小水力発電の今後の課題

小水力発電の一番の問題は、コストをどう下げるかです。
しかし、再生可能エネルギー普及が必須の今、より効率的な設備の開発が進んでいます。コストも徐々に下がり、設置も簡単になっていくでしょう。

自宅の屋根に太陽光発電、自分の住む街に小水力発電、そんなふうに電力の※地産地消ができたら素敵ですね。


※地産地消とは、地域生産地域消費(ちいきせいさん・ちいきしょうひ)の略語。
その地域で生産された、さまざまな生産物や資源をその地域で消費することです。

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