太陽光発電の値「kW(キロワット)」と「kWh(キロワットアワー)」の違いとは?

太陽光発電を表す2つの単位

「kW(キロワット)」と「kWh(キロワットアワー)」。
太陽光発電について調べてみると、必ずと言ってもよいほどこの2つの言葉が出てきます。
簡単に説明すると、「kW」とは、"瞬間瞬間に最大でどれくらい発電できるのか"を表す値のことです。それに対し「kWh」は、"合計でどれだけの電力を発電したか"を表す値のことを指します。

太陽光発電を車に置き換えて、「最高時速」と「走行距離」に例えてみるとわかりやすいかもしれません。
どんな車にも、このスピードまで出すことができるという最高時速が設定されていますよね?「kW」はこの最高時速のようなものなのです。

しかし、いくら最高時速がとても速い車だとしても、その車が走った「走行距離」は、時間が設定されていないとわかりませんよね?「kWh」は、その最高時速に時間を掛けた、実際の走行距離を表しています。
「kW」は、その太陽光発電システムの能力を表し、「kWh」は、その太陽光発電システムが出した実際の成果というわけです。

実際に例を見てみましょう

~Aさん(東京都在住)宅の場合~
ソーラーパネルの発電電力:3.91kW
日照時間:5時間(気象庁公開の東京地域の2005年における平均日照時間)
この場合、Aさん宅では、1日に19.55(3.91×5)kWh発電していることになります。

~Bさん(山梨県在住)宅の場合~
ソーラーパネルの発電電力:4.01kW
日照時間:6時間(気象庁公開の山梨地域の2005年における平均日照時間) この場合、Bさん宅では1日に24.06(4.01×6)kWh発電していることになります。


もちろんその日の天候・日照・季節等の諸条件により、どれだけ発電できるかは変わっていきますが、このような方法でおおよその発電量を求めることができます。