駐車場を活用した太陽光発電のメリット・デメリット

駐車場を有効活用できる「ソーラーパーキング」

太陽光発電の発電量を高めるためには、太陽電池モジュールへの日射量を増やす必要があります。そのため近年では、使用されていない農地に大量の太陽電池パネルを設置して発電を行う「農地転用」プロジェクトが全国各地で推進されるようになりました。日当たりの良い農地は太陽光発電にうってつけの環境。法律に基づいて複雑な手続きを経なければならない煩わしさはありますが、膨大な売電収入を確保できる投資として個人だけでなく法人からも大いに注目されています。

数十ヘクタールもの広大な土地を保有していない方でも、自宅のスペースを有効活用した太陽光発電を行うことも可能です。その名も、「ソーラーパーキング」。屋根部分に太陽電池パネルを設置した駐車場型発電設備です。単に車を格納するだけの用途しかなかった駐車場で自家発電を営めるようになる斬新さが話題を呼んでいます。

車一台分のコンパクトなサイズが魅力の住宅用や複数台の車を横列駐車できるスタイリッシュなデザインの大型施設用。さまざまなタイプの普及が進んでおり、SF映画のような近未来の街並みが現実のものになろうとしているのです。

駐車場に太陽光発電を設置するメリット

屋根に太陽電池パネルを設置すると住宅の外観を損ねてしまう問題がありますが、駐車場ならその心配は無用です。しかも、車の真上で発電を行えるため、電気自動車の充電に重宝するというメリットもあります。

また、貸し駐車場として活用すれば、太陽光発電による「売電収入」と「駐車場賃料」という2つの収入を同時に得ることもできます。

10kW以上の発電容量があれば、住宅用太陽光発電よりも長い20年間の固定価格買取保証が付いてさらにお得です。導入の際には整地や支柱建てなどの基礎工事から行わなければならないため、300～500万円近くもの高額な初期費用を要することがあります。それでも通常の太陽光発電設備より圧倒的に利回りが良く、投資家にとって見逃せない商品であることに変わりはありません。

駐車場に太陽光発電を設置するデメリット

デメリットとしては、屋根設置型よりパネルの位置が低いという点が挙げられます。せっかく駐車場に太陽光発電を設置しても、周辺の植物や建築物の影の影響で発電性能が十分に活かされない場合があります。高額な費用を捻出した後で気づいても後の祭り。事前に現地調査を依頼して、施工業者としっかり話し合っておきましょう。

まずは見積もり！興味本位でもだいじょうぶですよ！