太陽光発電システムの購入理由と導入前の悩みについて

太陽光発電ユーザーに対するアンケートの調査結果

市場調査・コンサルティング会社の株式会社シード・プランニングが行った、太陽光発電システムを導入している「既存ユーザー」に対してのアンケート調査で、導入者の半数は心配ごとを抱えながら購入したことが判明しました。
しかし、太陽光発電の購入後、満足している人は90%を超えているそうです。

では、なぜそれでも購入しようと決めたのでしょうか?
3月11日の東日本大震災後、それに伴う電力事情の影響で太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーに注目が集まっています。このような状況下で、既に太陽光発電システムを購入した方々は、どのような理由で購入を決めたのでしょうか?

太陽光発電システムの導入理由

株式会社シード・プランニングが、2011年6月に太陽光発電システムを既築住宅に2009年~2010年度で導入した300人を対象に、インターネットでのアンケート調査を行い、「どのような理由で製品や販売店を選んでいるのか、また購入後の満足度はどれくらいか」について質問しました。

その結果、
1位 月々の電気代の削減
2位 売電して将来的に収益を得るため
3位 地球環境に貢献するため
という結果が出ました。

そして、太陽光発電システムを購入による満足度は、「非常に満足」と「まあまあ満足」を足すと、90%を超えていました。

その理由として、電気代が安くなった、思った通りの発電・売電をしてくれる、節電に役立つ… からのようです。

太陽光発電システム導入前の悩み

では、逆に購入時に起こった心配ごととは何だったのでしょうか?

1位 高額な費用をかけて本当に初期費用が回収できるのかどうか
2位 故障の心配
3位 本当に電気代の削減になるのか
でした。

このような心配ごとを抱える方は、約半数の方は販売店に質問、相談したり、自分で情報収集をして不安をなくしてから購入しています。
しかし、残りの半分の方は、心配ごとを抱えながらも購入に踏み切ったそうです。

心配ごとを抱えながらも購入した理由としては、将来的な期待を込めてや、考えても分からないから買ってみよう少なくとも環境に貢献できるなど… のようです。

このアンケートに答えた方々は、10年間固定での売電価格が決っています。
しかし、再生可能エネルギー法案で、今後売電価格がどうなるかはまだ不透明ですし法案もコロコロ変わってしまう可能性があります。

ただ、今後ソーラーパネル蓄電池も性能が良くなり、いずれもっと安く購入することができるときが来ると思います。それがいつになるのかはわかりませんし、補助金が終了してしまうこともあるでしょう。

今、太陽光発電を購入するを検討している方の多くは、初期費用を回収し、更に売電によって収益になることよりも、地球環境に貢献することを考えながら検討されているようです。