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電力利用量や電気料金が見えるサービス

進化する電気料金のお知らせ

毎日使用している電気代は、毎月各電力会社から送られてくる「電気ご使用料金のお知らせ」で、1カ月ごとにしか把握できませんでした。しかも大部分の方は、各家庭の基本料金(アンペア料金)も含まれている「トータル請求金額」をチェックしていると思います。
そこで、朗報です。毎日使用した消費電力や電気料金がパソコンで確認できるサービスを各社が開始しました。

NECのHEMS

まず、NEC(株)では、家庭内の電力利用量や電気料金を「見える化」できるシステムHEMS(ホームエネルギー・マネジメントシステム)を、住宅メーカーや工務店などに販売を開始しました。
このサービスは太陽発電が取り付けてある家が対象となります。
家庭に設置されている分電盤のブレーカーごとにセンサーを取り付け、部屋単位の電力消費量から太陽光発電システムの発電量、電力系統網からの買電量、同系統網への売電量まで、自宅のパソコンの上で家庭内の電力利用量をチェックすることができます。

NTT東日本の新サービス

また、NTT東日本では、フレッツ光を利用してインターネット接続をしてる方限定で、家庭内の節電活動をサポートする「NTT東日本-電力見える化サービス(仮称)」のトライアル実施を、2011年7月1日~10月31日まで行います。
これにより家庭の消費電力や東京電力からの供給量・使用率が「光iフレーム」または、パソコンでリアルタイムでチェックすることができます。

今後は、家庭内の消費電力量や電力供給情報の表示だけでなく、太陽光発電等の“創エネ”情報や蓄電池・電気自動車等の“蓄エネ”情報等との連携及び関係省庁等との協力関係を通じて、情報通信技術を活用した家庭内エネルギーコントロールの実現を進めていく予定です。

当日分・日別・月別・年別の各電力利用量を知ることで、自分たちだけでなく社会全体の問題という意識が高まり責任感も生まれます。
また、時間帯・季節で変動する電気料金の情報で、自然と節約意識が向上し電気代の節約にも一役買います。

東芝の見える化

その他、(株)東芝は、電力使用の大きい大口需要家などを中心に、6月から工場やビルの使用電力を集計し「見える化」するサービスを提供しています。
これにより節電の計画・実施・評価の支援を行うとともに、従業員の節電意識も高めることが目標になります。

日本IBM(株)と(株)エクサも、複数の工場の電力使用を一括監視できる「エネルギーの見える化」を3週間で実現させるサービスをはじめました。

「見える化」サービスは大企業だけでなく、一般家庭にも普及させて、より一層節電への関心が続くようになるといいですね。


■参考資料
NEC「NEC、家庭内の電力利用量や電気料金をクラウドで見える化するシステム(HEMS)を販売開始」
http://www.nec.co.jp/press/ja/1107/2603.html

NTT東日本「NTT東日本-電力見える化サービス(仮称)のトライアル開始について」
http://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20110616_01.html

TOSHIBA「使用電力見える化クラウドサービスを発売」
http://www.toshiba-sol.co.jp/news/detail/110519.htm?_link=top

エクサ「製造業向けエネルギーの見える化を3週間で実現」
http://www.exa-corp.co.jp/news/000509.html