トップページ - 太陽光発電まずはここから - 現在のページ

太陽光発電の電圧抑制|晴れているのに売電できない理由とは?

電力会社の系統調製

このトランスひとつにつき、5~10軒の家庭の電圧を調整しています。

家庭に届く電圧が高いと売電できない

ここで問題となるのは、パワーコンディショナーもトランスも107Vが上限ということです。電力会社の系統の電圧が107Vのとき、パワーコンディショナーは、それより高い電圧に調整できないため売電できない状況になります。これが電圧抑制と呼ばれる状態です。

例えば、近くに工場などがあってたくさんの電気が使われる場合、電圧は高く設定されます。工場が稼働してたくさんの電気が使われている場合は、各家庭に流れる電圧は107Vより小さくなります。水道に勢いよく水を流し込んでも、いくつかの蛇口で思いっきり水を出していれば他の蛇口から出る水は減るのと同じです。このような状態なら、問題なく売電できます。

しかし、朝や晩など工場が稼働しなくなる時間帯は、高い電圧が設定されているにも関わらず、それほど電気が使われないことになります。こうした場合は、家庭に届く電圧も107Vに近いので、売電ができなくなることがあります。

太陽光発電の電圧抑制について

電力会社も随時調整するので、電圧抑制が起こる時間帯は小さいです。しかし、それが何度も起こるようであれば電力会社に改善を求めてみましょう。

販売店を通して電力会社に対応してもらいましょう

改善方法としては主に以下の2つがあります。

・家庭の最大電圧を107Vより高くなるように設定する
・電力会社の変圧器の最大電圧を107Vより低くする

自家発電の電圧が電力会社の系統より高くなればいいわけですから、家庭の電圧を上げるか、電力会社の電圧を下げるか、という選択になります。家電製品はたいてい110Vぐらいまでは耐えられるように作られているので、107V、108Vで使用しても壊れることは基本的にありません。

ただし、寿命が早まるという話もあります。状況の確認や、どのような対応を行うかというのは電力会社が決定します。ですので、電圧抑制が起きていることが分かったら、まずは販売店に連絡して電力会社に状況を伝えてもらいましょう。仮に販売店の対応が悪かったり遅かったりする場合は、直接電力会社に連絡するのも有効です。

まずは見積もり!興味本位でもだいじょうぶですよ!