太陽光発電をカーポートに設置|ソーラーカーポートのメリット

ソーラーカーポートのメリット

太陽光発電の発電率を高めるためには、より多くの日射スペースを確保することが重要ですが、太陽光発電を設置できるのは、必ずしも家屋の屋根というわけではありません。事実、最近では自宅の車庫の上にパネルを設置する「ソーラーカーポート」が非常に注目されています。

ソーラーカーポートのメリットは、駐車スペースを有効に活用できることです。車を格納するだけの物置的オブジェクトがたちまち発電エリアに変わるため、狭い敷地でも高い発電効率を実現できます。形状や強度の問題で屋根にパネルを設置できない家庭にも太陽光発電を導入できるという利点もありますし、屋根のモジュールと併せて10kW以上の発電容量を目指すことも十分に可能です。

屋根に設置するより工事やメンテナンスが容易であるという点も魅力的ですし、車のすぐ近くに発電設備を配置できるため電気自動車を保有している場合、充電が楽であるというメリットもあります。

また、ソーラーカーポートは屋根設置型のモジュールより動作が安定するという強みもあります。しばしば誤解されがちですが、太陽光発電において重要なのは「光」であって「熱」ではありません。真夏の炎天下、強力な日差しを浴びる屋根設置型のモジュールは50℃を超えるほどの高温に達し、発電時に出力ロスが生じます。その点、ソーラーカーポートに用いられているCIS系の太陽電池は結晶シリコン系に比べて熱に強く、すぐれた発電力を発揮してくれます。

2つのタイプのソーラーカーポート

ちなみにソーラーカーポートには、既存のカーポートの上に太陽電池モジュールを取り付けるタイプと、カーポートとパネルが一体化したタイプの2種類があります。後者の場合、カーポートのないご家庭にもソーラーカーポートを設置することができます。整地や支柱建てなどの基礎工事を要するため、200万~300万円と一般的な太陽光発電設備に比べれば費用は高額です。しかしそれでも導入メリットは大きく、非常に高い人気を博しています。

ただし、ソーラーカーポートは家屋の屋根よりも低い位置にパネルを構えているため、周辺建物の影の影響を受けやすいという欠点をはらんでいます。設置する場所が影に覆われやすい場合、導入工事そのものを見合わせなければならないかもしれません。あらかじめ現地調査を依頼して、太陽光発電が可能なのかどうか業者にしっかり確認しておきましょう。

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