エネファームの仕組みと価格

エネファームとは?

エネファームは都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電する「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」です。

発電の際に発生した熱を熱回収装置が取り込むことにより、お湯を沸かすこともできます。電気は家中の家電製品に送られ、お湯はキッチンやお風呂、床暖房に送られて利用されます。

「燃料電池ユニット」と「貯湯ユニット」の2つで構成されており、燃料電池ユニットでは発電が行われ、貯湯ユニットでは、発電の際に発生した熱を利用してお湯を沸かしています。燃料電池ユニットの中にある燃料処理装置は、取り込んだ都市ガスから水素を取り出します。取り出された水素は燃料電池スタックにて空気中の酸素と化学反応し発電します。

このとき、発電により発生した熱を熱回収装置が取り込み、お湯が沸かされ、浴室やキッチンに送られるシステムになっています。発電した「直流電気」はそのままでは使えないので、家庭で使えるようにインバーターにて「交流電気」に変換されて家中に送られます。これがエネファームの仕組みです。

エネファームと通常の電気の大きな違い

通常の家庭では、発電所で作られた電気を送電線を通して利用しています。実はこの送電線を通る際、電気エネルギーは大幅に失われてしまうため、発電した電気の約37%ほどしか活用することができません。発電した際に発生した熱も活用されることなく棄てられているため、非常にもったいないのです。

しかしエネファームなら、自家発電した電気エネルギーの約80%を利用できます。また、エネファームを導入することにより、通常よりもお得なガス料金が適用されることも魅力的です。

太陽光発電のように再生可能エネルギーを利用するものではありませんが、ふだん発電所で失われているエネルギーを有効活用できるエコなシステムとして、エネファームは注目を浴びています。

エネファームの設置費用

さて、エネファームの設置費用ですが、平均して約200万~300万円ほど、と言われています。
太陽光発電よりも結構割高な買い物になってしまうため、少し手を出しにくく感じてしまうかもしれませんね。

エネファームの補助金

しかし、エネファームにも国から補助金が給付されることになりました。
気になる補助金額ですが、

{(補助対象機器費) - 23万円} × 1/2 + 補助対象工事費 × 1/2

となっており、上限金額は50万円と設定されています。

計算式だけで見るとなんだかとってもややこしく見えるかもしれませんが、要するに「エネファーム本体の半額と工事費の半額を足して、11万円程引いた額」というわけです。しかし、いつ給付金制度が終わってしまうかはわかりませんので、お早めの申請をおすすめします。


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