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電力自由化とは?2016年から電力会社を自由に選べる時代に

2016年の4月から、遂に「電力自由化」が開始されます。これまで私たちは地域の電力会社から供給される電気を利用してきましたが、これからは自分の希望する電力会社を自由に選択できる時代になります。

実は、もともと電力の自由化は、10年以上も前から進められてきた計画です。当初はごく一部の事業所などを対象にしていました。しかし、2011年の3月に発生した東日本大震災を契機に電気料金が高騰。電力会社を含め、電気供給の制度そのものに対する不信感が日本中に広がり、電力全面自由化の動きが急速に進んだのです。

企業にとってみれば、電力自由化は願ってもないビジネスチャンスです。すでにガス会社やIT企業など、さまざまな異分野の会社が電力業界への新規参入を表明しています。既存の電力会社を含め、各業者が2015年下旬頃から電力供給のサービスプランを公表し、予約申込みを受け付ける予定です。

電力会社の切り替えと言われると、とてつもなく面倒な手続きや工事が必要になるのではないかと懸念する方がいるかもしれません。しかし、申込み手続き自体は携帯電話の契約並にシンプルな作業であり、それほど手間はかかりません。実施される工事もメーターの交換等の簡単なものばかりで、数日間電気が使えなくなる等の弊害はありません。

なにより魅力的なのが、電力会社を替えることで毎月の電気代を大幅に安くできる可能性があることです。

そもそも電力業界は少数の電力会社が独占しており、他の業種のように会社間の競争が行われることがありませんでした。今回の自由化により多数の業者が参入すれば、熾烈な価格競争により低料金の電気プランが提供されることになります。インターネットと合わせて契約すれば料金が割り引かれる、などIT企業の強みを活かしたユニークな料金コースも想定されています。

また、地球環境を危惧している方は、多少料金が割高になっても太陽光発電や水力発電などのクリーンエネルギーを導入するという選択もできます。

電力供給が本職ではない会社とライフラインに関する重要な契約を交わすことに不安を抱く方もいますが、基本的にどの業者も既存の電力設備を利用しており、十分な停電対策が実施されています。万が一、会社が倒産した場合に備えて、地域の電力会社により民間の住宅に電気が供給される体制も構築されています。

各社のプランが公開されたら、比較サイトなどを有効活用して電力会社の切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

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