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蓄電池の寿命と寿命を延ばす3つの方法

家庭用蓄電池を導入するうえで、「寿命」の問題を軽視することはできません。一台あたり100万円以上もの費用がかかる蓄電池の場合、テレビやパソコンのように数年周期で買い替えていくというわけにはいかないからです。初期投資費用をしっかり回収するためにも、できるだけ長く使用できる蓄電池を選ぶ必要があります。

残量電力0の状態からフル充電して再び残量0まで放電する周期を1サイクルとすると、実現可能な「充放電サイクル回数」が蓄電池の寿命を示す基準データになります。一昔前までリチウムイオン電池のサイクル回数は500~1000回程度が限界と言われていましたが、最近では4000~6000回以上ものサイクル回数に耐えうる新型リチウムイオン蓄電池も開発されています。エネルギー密度の低下も従来の商品より飛躍的に改善されており、一日一サイクルのペースで使用しても10年は安定して使用し続けることができます。

蓄電池の注意点

なお、10年間のメーカー保証が終了した蓄電池でも使用すること自体は可能です。ただし、蓄電容量が著しく低下した蓄電池は緊急時の電源としてはあまりにも頼りになりませんし、最悪の場合、発火などの事故が発生する恐れがあります。耐用年数を超えた蓄電池を強引に稼働させ続けるのは極力避けるべきです。

蓄電池の寿命を延ばす方法

少しでも長く蓄電池を利用し続けるためには、日頃から蓄電池に負担をかけない使用法を心がけることが大切です。

高温多湿の環境で保存しない

1つ目のポイントは、蓄電池を高温多湿の環境で保存しないこと。蓄電池は非常に気温の変化に弱く、高温下で使用し続けると急速に寿命を縮めてしまいます。気温が25度を超えない風通しの良い場所に置きましょう。

過充電を避ける

2つ目のポイントは、過充電を避けること。蓄電池の残量電力を常に満タンにしていないと気が済まない方が少なくありませんが、フル充電・残量0の状態を続けると蓄電池の寿命を縮める要因になります。こまめに充電することは重要ですが、節度を保ちましょう。

充放電の回数を減らす

3つ目のポイントは、充放電の回数そのものを減らすこと。電化製品の無駄な使用を控えれば蓄電の寿命も延びますし、ひいては節電にもつながって経済的メリットを享受することができるようになります。


これらのコツをユーザー自ら実践するのはかなり面倒ですが、近頃では充放電のペースを自動的に最適化する機能が実装された家庭用蓄電池が増えています。手軽に蓄電池を長持ちさせたい方におすすめです。