太陽光発電のおかげで緊急時も自立発電で対応できそうです。

体験者の声

我が家はオール電化を導入してかれこれ8年、太陽光発電を導入して4年目になります。

導入のきっかけはやはりエコの意識でしょうか?電気代の節約にと考えたこともありましたが、当時の太陽光発電はまだまだ高価で初期設置コストが200万円近くも掛かりました。10年使えば元が取れると言われていましたが、さすがに高価な買い物です。やはり導入を決めたのはエコの意識だったと思います。

オール電化後の料金プランは数種類あり、我が家は電化上手というプランに加入しています。日中の電気料金は高めですが、深夜の電気料金が低いプランです。安い深夜にエコキュートや蓄熱暖房機を使います。

蓄熱暖房機は大きなレンガを電気で熱くし、昼間は熱くなったレンガからの送風で暖房するというもので、大量の電気を消費しますが、火を使う暖房器具ではないので火事の心配がありません。ただ、蓄熱暖房機だけでは部屋全体は暖まらないので、冬場の日中はエアコンと併用しています。そのため、冬の電気料金は3万円を超える場合もあり、オール電化が経済的かどうかは疑問を抱いています。

太陽光発電を導入後、2ヶ月後に東日本大震災が発生しました。我が家は千葉県ですが、計画停電で定期的に停電するかもしれないという事態に…。太陽光発電を設置するときに業者から、いざというときは制限はあるものの発電した電気をそのまま使うことができると説明を受けていました。自立発電と言うそうです。また、原則的には太陽光発電は停電のときは使用できないということもそのときに知りました。導入時は使うことはないだろうと思っていた自立発電をこんなに早く使う日が来るとは思いもしませんでした。

そして、計画停電のスケジュールが発表され、いよいよ停電かという頃、少し自立発電に切り替える練習を… と、マニュアルを読むとそれなりに大変そうです。電気会社から通電の主電源のブレーカーを落とさなければならないとか、簡単にボタンひとつで自立発電にできるわけではなかったようです。練習しておいて助かりました。(最近の太陽光発電は改善されているのかもしれません。)

幸い我が家のエリアは計画停電の対象から外れ、停電はありませんでした。しかし、いざというときには最低限のエネルギーは自前でなんとかなるということは大きな安心感につながります。それだけでも太陽光発電を導入して良かったと思えます。

あれから4年、設置直後は毎日のように発電状況を観察するモニターを見ていました。太陽光発電が現時点で発電している電力が一目でわかります。なにより楽しかったのは現在使用している電力がすぐにわかることです。エアコンをつけるとどれだけ電気を使うか、テレビを消すとどれだけ電気を節約できるか、24時間動いている冷蔵庫はどれだけ電気を消費しているのか?これらを観察するのはなかなか楽しいです。

家族全員が、エネルギーに関心を持つきっかけとなったということも太陽光発電を導入したメリットではないかと思います。ただ、オール電化に関しては、東日本大震災を境に評価が変わってきているようです。電気がなければ何もできないという現実を実体験で思い知らされましたので、我が家も当時の教訓から石油ストーブの購入を検討しています。石油ファンヒーターも電気がなければ動きませんからね。3.11の記憶も少しずつ薄れてきている今、電気100%の生活も少し見直す時期が来ているのかもしれません。


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