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オール電化導入によって電気代が大幅に上がる2つの理由

不動産情報に興味のある方なら、「オール電化住宅」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

オール電化とは…

オール電化とは、エコキュートやIH調理器などの電化製品を用いて、給湯や暖房などの熱システムをすべて電気のエネルギーでまかなうスタイルのことです。電気に一本化することで高額のガスエネルギーが不要となり、光熱費の大幅な節約が可能となります。そのため、近年では住宅リフォームの際にオール電化を採用する家庭がとても増えています。

単にガスで使用するエネルギーを電気にまわすだけでは光熱費の総和は変わらないのではないか?と思う方がいるかもしれません。しかし、オール電化の真の魅力は、電気料金の契約プランにあります。オール電化を導入すると、各電力会社から深夜電力が大幅に安くなる料金プランを提供してもらえます。エコキュートに代表される電気給湯器は深夜電力でお湯を沸かせるシステムになっており、上手にシフトすることで生活スタイルを変えることなく光熱費を節約することができるのです。

それに、プロパンガスは非常に料金設定が割高であり、たとえ使用量が0立方メートルでも2000円近くもの基本料金を徴収されます。この経費を節減できるだけでも家計の大きな味方になってくれることは間違いありません。

電気代が大幅に上がる2つの理由

ところが最近では、オール電化を導入したのにほとんど電気代が変わらなかった、むしろ電気代が上がってしまった、との不満の声が少なくありません。
このような現象が起こる原因として、以下の2点が考えられます。

1. 電気を使用する時間帯

オール電化にすると、深夜電力は従来の料金プランの半額ほどの電気料金になりますが、その分、昼間の電気料金は上がります。日中は仕事や学校で外出していてほとんど自宅に誰もいない家庭なら大幅な光熱費の節約を見込めますが、そうでない場合はむしろ電気代が跳ね上がってしまう可能性もあるということです。

2. 電気代の値上げ

全国の電力会社は放射能漏れ事故の影響で原発の稼働を自粛しており、火力発電の比重が増加しました。その結果、燃料調整費として電気代が値上げされることになりました。全熱システムを電気でまかなっているオール電化住宅に影響が及ぶのは必然です。


少しでもオール電化の電気代を安くするためには、使用量だけでなく、電気を使う時間帯や電気料金の具体的な契約プランにも十分に注意する必要があります。