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オール電化の導入費用|オール電化導入で初期費用の元はとれるのか?

オール電化を家庭に導入するためには、給湯器、調理器具、暖房器具など、生活に必要な熱システム一式を買い揃える必要があります。本体だけでなく電気・配管設備などの工事も必要となるため、ガスと電気を併用している住宅の場合、多額の費用を要します。それぞれの家電の購入費用をご紹介します。

各オール電化アイテムの導入費用

IHクッキングヒータ

IHクッキングヒータ(IH調理器)は、オール電化住宅の食をつかさどる家電です。内部にコイルが組み込まれており、交流電流を流すと膨大な熱を発生します。この誘電加熱により、食材を調理することができます。

メーカーにもよりますが、IH調理器の本体価格はおよそ10~20万円程度です。設置の際には、それまで使用していたガスコンロやガス管を撤去する工事を行わなければならないため、5~10万円程度の工事費を要します。つまり、トータルで導入費は20~30万円程度ということになります。

エコキュート

エコキュートは、オール電化住宅の給湯をつかさどる家電です。空気を圧縮して膨大な熱エネルギーを生み出すヒートポンプ技術が組み込まれており、わずかな電気エネルギーでお湯を沸かすことができます。安い深夜電力で沸かしたお湯を貯湯タンクに大量に貯められるので、経済的にも大変魅力的です。

エコキュートの本体価格は、60~80万円程度です。(店頭での販売価格は定価の40~50%引きで30~50万円程度。)設置費、水道管・電気配線関連の工事を行わなければならないため、10~20万円程度の工事費を要します。つまり、トータルで導入費は40~80万円程度ということになります。

床暖房システム

オール電化を暖房にも活かすなら、床暖房システムがおすすめです。電気の熱エネルギーで床全体を温めることができるので、寒い冬場でも快適に過ごせます。面積にもよりますが高電圧の床暖房システムは非常に価格が高く、本体だけでも50~80万円はかかります。床下全体に設置しなければならないため、10~20万円と工事費も割高です。つまり、トータルで導入費は70~100万円程度ということになります。

オール電化の総額費用

これらすべてのオール電化家電を購入すると、トータルで200万円近くもの費用を要します。仮に1ヶ月で1万円分のガス代を節約できるとしても、元を取るためには20年近くもかかってしまう計算になります。

オール電化の新築住宅を購入するのではなく、現在の住居をリフォームしてオール電化を導入する場合は、特にきちんとしたシミュレーションが必要になってきます。まずは、複数の見積もりをとり、念入りに検討しましょう。